~なぜ往診するのか~
院長より
こんにちは。
院長の北野崇です。
世の中には、「動物病院につれていってあげたいが、できない」方がたくさんおられます。
それは移動手段の問題であったり、地理的な問題であったり、飼い主さんの健康の問題であったりします。また、「ペットが高齢で、移動させるのが大変だ」というご相談も増えてきました。
当院は、「往診でできること」の可能性を信じてスタートしました。
そして年を経るにつれ、「往診でなければできないこと」がたくさんあるのだということがわかってきました。
しかし「これは往診でできるかできないか」ということは、ほんとうにケースバイケースです。
例えば、私は基本的には往診先で全身麻酔はしない方針です。でも口から大量出血しているワンちゃんのところに緊急で伺ったときは、やむを得ずその場で麻酔をかけて、出血点であった舌の裏側を縫合しました。そうしないと命にかかわると判断したからです。また、ラグビーボールほどの大きさにまでなった腫瘍がはじけ、部屋一面が血の海になっていた現場でも、一か八かの摘出手術に踏み切りました。
一方で、保育園で飼育されていたヤギさんが難産で子宮が外に出て壊死しはじめていたときは、局所麻酔下で患部を切除しました。それは全身麻酔のリスクを冒さず、局所麻酔下での処置でもヤギは苦痛が少ないと判断したからです。実際、手術のあいだ、このヤギさんは草をムシャムシャ食べていました。
ただ、このようなことは普段なかなか想定できないものです。
まずは、今どんな状態か、教えてください。
一緒に進んでいきましょう。
院長 獣医師 北野崇
1978年 大阪府生まれ
1997年 大阪府立泉陽高校卒業
2005年 東京農工大学 獣医学科卒業
2005年~2007年 大串ペット動物病院(埼玉)、荒川動物病院(神奈川)勤務
2007年~2011年 沖縄県庁(福祉保健部) 公衆衛生獣医職
2011年 南の往診獣医さん 開業